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シンプソンのパラドックスSimpson’s paradox

グループごとに比較した結果と、全体をまとめて比較した結果で、大小関係や傾向が逆転する現象。平均値や率を比較するときは、各グループの値だけでなく、全体に占める割合にも注意が必要です。

シンプソンのパラドックスとは

シンプソンのパラドックス(Simpson’s paradox)とは、グループ別では同じ方向に出ていた比較結果が、全体では逆方向に出る現象です。平均値や成功率などの比較で起こり、正しく集計していても、内訳と全体で異なる結果になることがあります。

具体例

例えば、シングル向けでもファミリー向けでも、Aエリアの平均賃料がBエリアより低いとします。それでも、Aエリアに賃料の高いファミリー向け物件が多く、Bエリアに賃料の低いシングル向け物件が多ければ、全物件の平均ではAエリアのほうが高くなることがあります。

全体の平均には、住宅タイプ別の平均賃料に加えて、各タイプの物件数の割合も影響するためです。

なぜ問題になるのか

全体の結果だけで「同じ住宅タイプでもBエリアのほうが安い」と判断すると、比較結果を読み違えます。反対に、住宅タイプ別の結果だけで「全物件の平均もAエリアのほうが安い」と判断することもできません。

全体と内訳は、それぞれ異なる問いに答えています。どちらを使うかは、何を比較して判断したいのかによって決まります。

読み解くポイント

  • 全体とグループ別の結果を併せて見る
  • 平均値なら件数、率なら分母を確認し、グループの構成比を把握する
  • 「実際の構成を含めた全体」を知りたいのか、「同じ条件のグループ」を比較したいのかを区別する
  • 結果の逆転だけで、原因や因果関係を断定しない

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